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2021.06.03

手術件数(開院~令和3年4月30日)

 しばおかデンタルクリニックは令和3年5月で1周年を迎えております。

1年を経過したので、振り返りのため、治療の統計を取ったので、報告します。

CTの撮影:25件 病理検査:8件

深い親知らず(水平埋伏智歯)の抜歯:48件

やや難しい親知らず(半埋伏智歯)の抜歯:17件

普通に生えている歯の抜歯:120件

インプラント埋入(全顎症例も含め):24本

膿のふくろ(嚢胞)の摘出:10件

根の先の除去(歯根端切除):7件

顎骨腫瘍摘出:2件

歯の移植:6件

炎症の消炎目的の切開:14件

外傷処置:3件

その他(頬腫瘍・静脈内鎮静法):各1件

ホームホワイトニング:5件

以上です。

2021.02.04

歯科治療は不要不急か(当院の考え)

 皆さんこんにちは。

暦の上では立春を超えましたが、まだまだ寒いですね。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですのでご注意ください。院長は花粉症持ちですので、これから5月にかけては鼻水・くしゃみ・セキ・目のかゆみに悩まされるようになります。少々お見苦しいこともあるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。

さて、ここ兵庫県だけでなく全国の都府県の複数でコロナによる緊急事態宣言が延長されています。よく患者さんから「歯科治療は不要不急に当たるのでは?」と質問されます。身も蓋も無いことを言ってしまうと、その人が思えば緊急にもなれば不要不急にもなると思いますが、受診をする一つの基準をお示ししますので、歯科医院を受診するかどうかの判断のご一助にしてください。

①痛みや腫れなどで日常生活が送れない

コロナに限らず感染症で非常に重要なのが、免疫力を増強することが大切です。良く寝、良く食べ、良く休む事が出来なければ免疫力低下につながり、感染症に掛かるリスクが増大します。

②良く噛むことができない

これも良く食べるためには重要です。特にキーポイントになるようなかぶせが取れただけでたちまち食べれなくなるような方、特にご高齢の方は意外に多くいらっしゃいます。またアゴの痛みなども早期に対応しないと、食事だけでなく継続したアゴの痛みや変形につながる可能性があります。さらに言うと介護されている方などはかぶせや入れ歯の不調和で体重が減少していたりするようなら受診や訪問診療のタイミングかもしれません。

③口の中に中等度以上の歯周病がある、複数のむし歯がある

感染症はなにもコロナに限ったものではありません。インフルエンザなどの他のウイルス、肺炎球菌など細菌でも感染リスクがあります。口の中の細菌数や細菌の種類が多い場合には細菌性の肺炎など、コロナでない致命的な疾患をもたらす場合があります。細菌数を減少させるため、セルフケア(デンタルフロス、歯間ブラシ、歯ブラシ、うがい薬)含め、歯科治療が必要な場合があります。

④その他

数か月に1度の定期健診などは不要不急と思われる場合があるかもしれません。ただ、歯周病は糖尿病や脳梗塞・心筋梗塞など脳心血管系疾患、認知症に至るまで負の影響をもたらす疾患です。コロナは即効性に影響があるかもしれません。ただ、遅効性に影響のある疾患を放置する理由になるかは判断に分かれるところです。

以上です。最近では変異株の感染例が出てきたり、腸管経由での感染の可能性が指摘されています。腸管経由、つまり食品からの感染の可能性も含めると、外出せずインターネットで食品を購入しているような人でも感染するリスクがあるのかもしれません。外に出て、他人と触れ合う時点でリスクはついて回ります。重要なのはリスクを減らし、かつリスクがあってもベネフィット(利益)が得られるのであればリスクとベネフィットで両天秤にかけて自分にとってより良い方を取ることが重要だと思います。

また、かかりつけ歯科医院そのものがどれくらい感染対策をしているかも重要なポイントになると思います。消毒はなされているか、滅菌の状況はどうなのか、スタッフさんや歯科医師の感染に対する動作や注意はどうなのか、みなさんの厳しい目でしっかり観察してもらうのも、ご自身の身を守ることにつながると思います。

長々と書いてまいりましたが、みなさんのニューノーマルな生き方への道しるべになれば幸いです。

2021.01.18

阪神淡路大震災から26年、不断の準備が大切です。

 1月の仕事始めからずいぶん経ってしまいました。しばおかデンタルクリニックはおかげ様で仕事始めから通常通り診療が始まっています。仕事始めからご予約の方や初診の方も多くご来院頂きありがとうございます。引き続き皆さんに頼りにされる歯科医院であるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、昨日で阪神淡路大震災から26年目となります。震災そのものの被害は遭わなかったものの、子供のころに遊びに行ったアーケード街やデパートなど街並みが一変していたのを目の当たりにし、非常にショックであったことを覚えています。

それから6年後、神戸の総合病院で研修医をしていたのですが、街並みはある程度復興してきてはいましたが、空き地があちこちに残り、震災による心の傷をもった患者さんが多くお越しになっていたのを覚えています。いまではすっかりきれいな街並みになり、震災を思い出すのはHAT神戸にある震災記念館くらいではないでしょうか。

今回のコロナもそうですが、このような大きな出来事が起きた際は、後になって表向きは元通りになったとしても後々まで影響が残っていくものだということを理解し、元通りになることを目標にするのではなく新しい目標設定をしていくのが大切なのでは、と思います。

同時に何か起きてから慌てて弥縫策で取り繕うのではなく、最初から何かが起きた際にはどのように対応すべきか考えておくことが大切だと思います。コロナ前にSDGs(持続可能な社会)が猫も杓子も合言葉のようになっていましたが、本来はコロナのような一大事に示すべき考え方ではないでしょうか。

震災について取り留めなく書いてみましたが、詰まる話、どんな時も食事ができることが大切です。震災のようなときはよく噛めるように、そして口の中をきれいに保つように口腔ケアを行う事が大事になってきます。その時のため、いち口腔外科医としてだけでなく、口を通して健康を守る医療者として準備をしておこうと考えております。

2020.12.29

今年1年ありがとうございました。

 こんばんは。本日12月29日をもってしばおかデンタルクリニックは今年の診療を終了いたしました。

コロナ禍真っただ中の5月初旬から開院し、様々な問題がありましたが何とか年の瀬を迎えられたのは、受診を頂きました患者さんはもちろん、応援していただいた方々のお陰だと本当に感謝しております。本当にありがとうございました。

今後も謙虚に、でも着実に良い診療をしていけるように努めて参りますので、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。インプラントをはじめとする口腔外科治療だけではなく、歯科・小児歯科・予防歯科にも重点を置いて治療のレベルアップをスタッフともども努めて参ります!

尚、来年は1月4日から診療を開始致します。

2020.10.06

歯周病と認知症の関連が明らかになりました

 おはようございます。10月にはいってめっきり涼しくなってきました。体調を崩しやすい季節になってきました。コロナ収束も目途が立たない状況ですので、体調管理には十分注意していきましょう。また、しばおかデンタルクリニックでは新しくひとりの受付さんとひとりの衛生士さんが勤務しています。よろしくお願いします。

さて、10月5日の朝日新聞のニュースにて、歯周病と認知症の関係が解明されたと報告されました。

ニュースの概要ですが、歯周病の原因菌や毒素が血管内に侵入する際に体内で作られるアミロイドベータが、脳内に蓄積し、認知症を発症する、といったものでした。

アミロイドベータを脳内に行かないようにし、認知症を予防する薬剤の開発が期待されるところですが、まずは歯周病の治療ならびに予防をすることが治療の早道だとも言えます。

しばおかデンタルクリニックでは院長と衛生士により、その人にあった歯周病治療・歯ブラシの選び方指導を行っており、また以前より糖尿病と歯周病との関連についても岡山県が主導している糖尿病サポーターに参加した経験より、全身疾患と口との関連について見識を深めようと努めております。

今回のニュースで少しでも認知症に対しご不安になった方は一度かかりつけ歯科で歯周病について質問してみてはいかがでしょうか。