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2020年07月
2020.07.31
いびき、歯ぎしりの治療について
おはようございます。
本日(7月31日)、梅雨が明けたような天気ですね。同時に非常に暑くなってきました。コロナ禍でマスクしていることもありますので、いつもより熱中症に注意してください!
さて、本日はいびき、歯ぎしりについて書いてみたいと思います。
いびき、歯ぎしりは誰もが非常に疲れたり、深酒が過ぎたりしたら睡眠が浅くなって朝、顎や歯が痛かったり、家族に指摘された事があるものかと思います。
ただ、そのような一時的なものは生活習慣の是正で良くなりますが、人により鼻の状態や、肥満、あごやあごの筋肉の発達によって日常的にしてしまう場合があり、そのような方は治療が必要になります。
治療法は主に理学療法、薬物療法、外科療法、そしてマウスピース療法となります。今回は歯科での治療を主に説明します。
理学療法は、電気を当てたり、マッサージをしたりしていくことになります。一時的な症状緩和はできますが、何度も治療に来ていただく必要が出てきます。
次に薬物療法です。筋弛緩剤や鎮痛剤、そしてボトックス注射などの方法で、筋肉のこわばりを取り、痛みを取る方法です。これも根本的な解決には至らず、何度も治療に来ていただく必要が出てきます。
外科療法は、食いしばりの主体になっている筋肉の付着をはがしたり、ついている骨を取り除いたりしていきます。根本的な除去につながる可能性はありますが、多くは全身麻酔が必要ですし、出血などの随伴症状を伴うことになり、危険があります。
最後にマウスピース療法です。上だけ、もしくは上と下をくっつけてかみ合わせを固定したり、強く食いしばらないように歯を保護していく方法です。これも根本的な解決方法には繋がりませんが、少なくとも食いしばる力をコントロールし、歯やあごを保護する方法になります。
鼻が悪い場合や、肥満の場合には睡眠時無呼吸症候群という病気が隠れているいびき、歯ぎしりの場合がありますので、専門の睡眠時無呼吸症候群外来を受診していただき、場合によって歯科でのマウスピースが適応といわれる場合も出てきます。
以上です。ご参考になさってください。
追記:日中の食いしばりが気になる方は100円均一ショップなどで鏡をお買い求めいただき、日中に仕事場や家に据え置き、仕事や家事をしている間に食いしばりが無いかどうかチェックし、噛みこんでいるようであれば顎をマッサージしてリラックスするようにしたら日中の食いしばりは改善することがほとんどです。歯科医院を受診する前に、そこから試してみるのもいいかもしれません。
2020.07.28
むし歯が気になるお子様、フッ素洗口剤はいかがでしょうか?
梅雨もそろそろ開けそうで開けないですね。コロナ禍も収まらず、じめじめした季節と気持ちが続きます。
さて、今日はフッ素洗口剤のお勧めをしたいと思います。
しばおかデンタルクリニックを兵庫県赤穂市で開院する前まで、岡山県の早島町で勤務していました。
早島町に来てびっくりしたのが、お子さんのむし歯が本当に少ないことです。当時は、最近のお子さんはむし歯が少ないなー、くらいにしか考えていなかったのですが、赤穂にきてもう一度びっくりしました。むし歯、相変わらず多いじゃない、と。
そこでふと思い出したのが、早島町の小学校では週に1度、フッ素うがいの日があることでした。加えて中学校ではフッ素うがいが無くなるのと、部活などでスポーツ飲料を多量に摂取するからか、中学生からう蝕のお子さんが増えてくる事でした。
体感ではありますが、やはりフッ素うがいは効果があると感じています。うがいが可能になったお子さんをお持ちのご家庭の方、むし歯予防に毎日使用する事も、週1度使用する事もできるフッ素洗口剤、ビーブランドの使用をお勧めします。
2020.07.10
7月10日は納豆の日です。
7月10日は語呂から納豆の日となっています。
納豆はタンパク質に富むコレステロールゼロの健康食品です。
またほかの栄養素としてビタミンB群(B6、B2)、ビタミンE、鉄分、カルシウム、カリウムマグネシウムを含み、免疫力向上や糖尿病予防、動脈硬化予防、血圧コントロールに役立つ、まさにスーパーフードです。
口腔外科という科は、歯科の外科を担当するだけではなく、口のなかの症状に対して適切な投薬を行う、口腔内科的な役割を担うことも多くあり、治りにくい口内炎に対し、ビタミンB2を処方することも多くありました。納豆を勉強すればするほど、今までの口内炎の患者さんに納豆を勧めればよかったな、と思うくらいすごい効能がありますね!!
特に関西の方は納豆が苦手、という方もいらっしゃいますが、ぜひこの機会に朝食のおともに召し上がってみてはいかがでしょうか。
追記 心臓病などでワーファリン(抗凝固剤)を内服されている方は、納豆を食すとワーファリンの効果を減弱しますので、食さないようご注意下さい。
2020.07.06
五苓散(ごれいさん)について
五苓散という漢方薬をご存じでしょうか?
五苓散は、漢方学的には体の水の滞った部分の流れをよくする働きがあるとされ、体のむくみの除去や、胃炎・下痢・頭痛と広い症状に使われる事がある薬です。
歯科的にも、三叉神経痛などの顔面神経痛に効果があるとされ、歯科でも処方される事があります。神経浮腫、つまり神経のむくみを取って神経を楽にするのが根拠になりますが、保険適応でない場合が多くあります。
葛根湯と同じでなぜこんなものをお勧めするかというと、僕自身がお酒を飲む前に五苓散を飲むと、二日酔いが少なくなるので個人的におススメしたいと思って書いてみました(笑)次回は保険適応となる漢方についてお話してみたいと思います。
2020.07.03
歯磨き、どうすれば一番効率よくきれいに掃除できる?
おはようございます。しばおかデンタルクリニックでは7月から新しい衛生士さんもメンバーに加わり、切磋琢磨して頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いします。
さて、今回は効率の良い歯みがき方法についてポイントごとに解説していきます。
①鏡をみて歯みがきをする
人間の体は本人が思うより大雑把にできています。また、いろんな感覚と情報を元に動作を行う生き物です。
歯みがきを行う時も同様に、鏡を見ずに歯みがきをした場合、みがけていると思っている場所がみがけていなかったり、まったくみがけていない部分が出てきたりします。そこで、鏡を見ることで視覚情報が加わるため、みがきやすくなるわけです。
②フッ素入りの歯みがき粉を使う
虫歯予防は昔からフッ素を使うのが大切です。最近は高濃度フッ素処方(1450㏙)をうたった歯みがき粉も多く市販されています。
③歯ブラシの前にデンタルフロスや歯間ブラシを使う
フロスは歯ブラシの後にしていることが多くないですか?実は歯ブラシの前にフロスを行う方が清掃効率が非常に高いんです。
④自分に合った歯ブラシを選ぶ
歯並びや歯ぐきの状態、口の大きさは人それぞれです。なのに、歯ブラシはなんとなく、で選んでいませんか?歯ブラシは人それぞれに合った歯ブラシがありますので、それを選択することが大切です。(当院では歯ブラシの相談と処方を行っています。)
⑤少ない水で1回だけうがいする
せっかくフッ素入りの歯みがき粉でみがいても、何度も水でうがいしたら、口の中のフッ素成分は減ってしまいます。お勧めは、歯磨き後におちょこ程度の少量の水でうがいすることです。(うがいくすりならなおいいです。)2回目以降のうがいはどんどんフッ素濃度が減ってしまいますので、注意してください。
⑥フッ素入りの洗口剤を使用する
特にうがいができるようになった、永久歯がはえつつあるお子さんにおすすめするのはフッ素洗口剤です。毎日したり、週1回行うことでむし歯予防に役立ちます。
以上です。ご参考になれば幸いです。
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