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2020.07.28

むし歯が気になるお子様、フッ素洗口剤はいかがでしょうか?

 梅雨もそろそろ開けそうで開けないですね。コロナ禍も収まらず、じめじめした季節と気持ちが続きます。

さて、今日はフッ素洗口剤のお勧めをしたいと思います。

しばおかデンタルクリニックを兵庫県赤穂市で開院する前まで、岡山県の早島町で勤務していました。

早島町に来てびっくりしたのが、お子さんのむし歯が本当に少ないことです。当時は、最近のお子さんはむし歯が少ないなー、くらいにしか考えていなかったのですが、赤穂にきてもう一度びっくりしました。むし歯、相変わらず多いじゃない、と。

そこでふと思い出したのが、早島町の小学校では週に1度、フッ素うがいの日があることでした。加えて中学校ではフッ素うがいが無くなるのと、部活などでスポーツ飲料を多量に摂取するからか、中学生からう蝕のお子さんが増えてくる事でした。

体感ではありますが、やはりフッ素うがいは効果があると感じています。うがいが可能になったお子さんをお持ちのご家庭の方、むし歯予防に毎日使用する事も、週1度使用する事もできるフッ素洗口剤、ビーブランドの使用をお勧めします。

2020.07.10

7月10日は納豆の日です。

 7月10日は語呂から納豆の日となっています。

納豆はタンパク質に富むコレステロールゼロの健康食品です。

またほかの栄養素としてビタミンB群(B6、B2)、ビタミンE、鉄分、カルシウム、カリウムマグネシウムを含み、免疫力向上や糖尿病予防、動脈硬化予防、血圧コントロールに役立つ、まさにスーパーフードです。

口腔外科という科は、歯科の外科を担当するだけではなく、口のなかの症状に対して適切な投薬を行う、口腔内科的な役割を担うことも多くあり、治りにくい口内炎に対し、ビタミンB2を処方することも多くありました。納豆を勉強すればするほど、今までの口内炎の患者さんに納豆を勧めればよかったな、と思うくらいすごい効能がありますね!!

特に関西の方は納豆が苦手、という方もいらっしゃいますが、ぜひこの機会に朝食のおともに召し上がってみてはいかがでしょうか。

追記 心臓病などでワーファリン(抗凝固剤)を内服されている方は、納豆を食すとワーファリンの効果を減弱しますので、食さないようご注意下さい。

2020.07.06

五苓散(ごれいさん)について

 五苓散という漢方薬をご存じでしょうか?

五苓散は、漢方学的には体の水の滞った部分の流れをよくする働きがあるとされ、体のむくみの除去や、胃炎・下痢・頭痛と広い症状に使われる事がある薬です。

歯科的にも、三叉神経痛などの顔面神経痛に効果があるとされ、歯科でも処方される事があります。神経浮腫、つまり神経のむくみを取って神経を楽にするのが根拠になりますが、保険適応でない場合が多くあります。

葛根湯と同じでなぜこんなものをお勧めするかというと、僕自身がお酒を飲む前に五苓散を飲むと、二日酔いが少なくなるので個人的におススメしたいと思って書いてみました(笑)次回は保険適応となる漢方についてお話してみたいと思います。

2020.07.03

歯磨き、どうすれば一番効率よくきれいに掃除できる?

 おはようございます。しばおかデンタルクリニックでは7月から新しい衛生士さんもメンバーに加わり、切磋琢磨して頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いします。

さて、今回は効率の良い歯みがき方法についてポイントごとに解説していきます。

①鏡をみて歯みがきをする

人間の体は本人が思うより大雑把にできています。また、いろんな感覚と情報を元に動作を行う生き物です。

歯みがきを行う時も同様に、鏡を見ずに歯みがきをした場合、みがけていると思っている場所がみがけていなかったり、まったくみがけていない部分が出てきたりします。そこで、鏡を見ることで視覚情報が加わるため、みがきやすくなるわけです。

②フッ素入りの歯みがき粉を使う

虫歯予防は昔からフッ素を使うのが大切です。最近は高濃度フッ素処方(1450㏙)をうたった歯みがき粉も多く市販されています。

③歯ブラシの前にデンタルフロスや歯間ブラシを使う

フロスは歯ブラシの後にしていることが多くないですか?実は歯ブラシの前にフロスを行う方が清掃効率が非常に高いんです。

④自分に合った歯ブラシを選ぶ

歯並びや歯ぐきの状態、口の大きさは人それぞれです。なのに、歯ブラシはなんとなく、で選んでいませんか?歯ブラシは人それぞれに合った歯ブラシがありますので、それを選択することが大切です。(当院では歯ブラシの相談と処方を行っています。)

⑤少ない水で1回だけうがいする

せっかくフッ素入りの歯みがき粉でみがいても、何度も水でうがいしたら、口の中のフッ素成分は減ってしまいます。お勧めは、歯磨き後におちょこ程度の少量の水でうがいすることです。(うがいくすりならなおいいです。)2回目以降のうがいはどんどんフッ素濃度が減ってしまいますので、注意してください。

⑥フッ素入りの洗口剤を使用する

特にうがいができるようになった、永久歯がはえつつあるお子さんにおすすめするのはフッ素洗口剤です。毎日したり、週1回行うことでむし歯予防に役立ちます。

以上です。ご参考になれば幸いです。

2020.06.30

親知らず、抜く?抜かない?

 7月も間近になり、雨の降る日が続いています。

天気が悪くなると、体調不良や疲労などと重なって親知らずが痛くなったり腫れたりすることが多くなってきます。

そのような悪さを多くする親知らず、良く抜歯した方が良いと聞きますが、確かに抜歯した方が良い人と、抜歯しなくてよい人に分かれますので、その特徴について説明していきます。

☆抜歯した方が良い人

①親知らずによく違和感を感じたり、腫れたりする人です。そのような親知らずには周りにすでに細菌感染をしていますので、風邪など免疫力低下時には何度も腫れたり痛くなったりします。感染源を除去するためにも抜歯が必要です。

②顎が小さく、親知らずが斜めに生えてくる人です。歯ブラシが届かない場所ができてきますので、清掃不良になりがちです。隣の歯をむし歯にしたり、感染源になったりしますので抜歯が必要です。

③親知らずの周りに袋状の病気ができた場合も抜歯が必要です。埋まっている親知らずは時に歯の周りに袋状の病気(濾胞性歯嚢胞:ろほうせいしのうほう)をつくることがあり、これが大きくなると入院して処置をしないといけなくなる場合があります。

④歯科矯正をする予定、もしくは終わった方も抜歯が必要です。矯正は後戻りといって、歯が矯正前に戻ろうとします。そして親知らずがその後戻りを助長する場合があります。特に矯正医の先生に抜歯を勧められた場合には、早めの抜歯が良いと思います。

⑤深いところまでむし歯が進行した人も抜歯が必要な事があります。奥にある親知らずは神経の掃除などの歯科治療が十分にできず、いつまでも痛みが残ったりする原因になることもあります。

☆抜歯しなくてよい人

①歯がしっかり生えていて、清掃できて、かみ合わせに参加している場合です。定期的にかかりつけの先生に診ていただき、掃除をして頂き、深いむし歯になっていないかのチェックをしてもらってください。

②手前の歯を抜く必要が出てきた場合です。ブリッジの支えとして利用できます。

③抜けた歯の移植用として利用できる場合です。過去に感染していないことが長持ちする条件となります。

以上です。一度かかりつけの先生にみて頂くのはいかがでしょうか?